私は長年トラックボール愛用者なのですが、ロジクールさんのトラックボールマウスは最高だと常々思っています。
M570という機種を使っておりましたが、10年越しに後継機種が出ました。そんなロジクールトラックボールファン待望のM575Sを使ってみましたのでレビューしてみます。
Contents
スペックをレビュー
公式サイトで確認できるスペックをまとめてみます。
サイズと重さ
- 高さ: 134mm
- 幅: 100mm
- 奥行き: 48mm
- 重量: 145g
M570とほぼ変わりません。実際持った感じもM570とサイズ感に違いはありません。
ボタン
ボタン数: 5個(左/右クリック、戻る/進む、ミドルクリック付きスクロールホイール)
ボタン数は5個でこれも変わりません。
接続タイプ
- USBレシーバー
- Bluetooth Low Energyテクノロジー
- ワイヤレス通信可能範囲: 10mのワイヤレス動作可能範囲
PCへ接続するときにUSBレシーバーでもBluetoothでも可能です。
前の機種のM570はUSBレシーバーのみの対応でしたが機能を拡張してBluetoothで接続も可能としたようです。
電池
- 電池タイプ: 単三形乾電池x1(同梱)
- 電池寿命(Unifying USBレシーバー使用時): 最長24ヵ月
- 電池寿命(Bluetooth使用時): 最長20ヵ月
さすがの電池の持ちといったところですね。単三電池1本で2年持ってしまう異常さ(嬉)。
Bluetooth接続のほうが電池を消費するみたいです。
オプションソフトウェア
Logicool Options(macOS 10.14以降、およびWindows 7、Windows 10以降)に対応
各種ボタンの機能の割当をカスタマイズできるソフトウェアです。WindowsにもMacにも両対応です。
保証情報
1年間無償保証
マウスで1年保証してくれるというのは結構すごいことだと思います。
前の機種M570は正直クリック部分が弱くチャタリング(1クリックの動作で2クリックしてしまう)症状が多かったですが、代わりに保証が手厚く、すぐに代替品の発送をしてくださったりとカスタマーサポートについては信頼しています。
システム要件
Bluetooth
Windows®︎ 10,11 以降
macOS 10.15 以降
iPadOS 14 以降
Linux 5Windows®およびmacOS以外のシステムでは、デバイスの基本機能はソフトウェアなしで動作します
Chrome OS 6Windows®およびmacOS以外のシステムでは、デバイスの基本機能はソフトウェアなしで動作します
USBレシーバー
Windows 10,11 以降
macOS 10.15 以降
Chrome OS 7Windows®およびmacOS以外のシステムでは、デバイスの基本機能はソフトウェアなしで動作します
Linux 8Windows®およびmacOS以外のシステムでは、デバイスの基本機能はソフトウェアなしで動作します
基本的なOSは網羅しています。BluetoothはiPadOSにも対応しているのでたまにブログをiPadで更新する私には嬉しい仕様です。
開封と接続
実際に開封してPCと接続してみます。
開封
本体を上から見るとこのような感じです。質感はマットな感じでかっこいいです。
裏返すとこのような状態です。中央のボタンはUSBレシーバーとBluetoothの切り替えボタンです。
中央左のスイッチは電源です。
電池蓋を開けるとこのような状態です。USBレシーバーが入っておりUSB接続する場合はこれをPCに接続します。
保証書などが入っていますがハード類はこれだけです。シンプルイズベスト。
接続
PCへ接続してみます。今回はBluetoothで接続します。PCのOSはWindows10です。
認識する名前は「ERGO M575」です。電池残量が右側に出ています。
Logicool Optionsのインストール
接続すると自動的にLogicool Optionsのダウンロードが始まりました。
インストールが始まります。
完了するとこのような画面になります。増加というボタンは何だと思い、クリックするとその他の設定という画面が表示されました。
日本語にしたときに違和感がなかったのか疑問です・・・。
上ボタンはデフォルトでは「進む」ですが、○をクリックすることでカスタマイズできます。
好きな機能を割り当てましょう。
ポイント&スクロールタブではポインタの速度を変更できます。
デザインをレビュー
開封して接続したところで外観から見ていきます。
その①:表面の感触
その②:サイズ感・重量感
その①:表面の感触
マウス本体の表面の感触は結構ザラザラしていて滑りにくくなっています。前の機種であるM570は結構ツルツルしていました。
ザラザラしたマット感のある表面にすることで高級感があるように見えます。
触り心地も手に自然にフィットするような感覚です。脱力してそのまま手を乗っけると自然にボールを回しやすい形になります。
また全体に細かい縦線が入っています。指を滑らせた時に縦線がガイドとなって自然に手の位置が決まるイメージです。
例えば仕事中に他の資料を見ようとしてマウスから手を外した後、自然にいつもの手の位置に戻ってくることができそうです。
その②:サイズ感・重量感
サイズは手に自然にフィットするような形状となっており丁度いい大きさです。トラックボールマウス本体はその場から動かさないため、重さはあまり意識しません。
持ち運びには少し大きいサイズですが、ケンジントンの大玉トラックボールよりは持ち運びに向いていて軽い系統だと思います。
全体の流線形がかっこいいです!
手を置いたときに自然に仕事に取り組めるような感覚があります
機能面をレビュー
一番重要な機能面の注目すべきポイントをピックアップしました。
その①:機能ボタンは2つ
その②:ボールは滑らかに転がる
その③:クリックの感触
その④:ホイールの感触
その⑤:バッテリーの持ち
その⑥:持ち運びやすさ
その①:機能ボタンは2つ
人差し指で押せる位置にある機能ボタンの数は2つです。トラックボールマウスは機能ボタンがたくさん付いていて、色々な機能を割り当てることができるものが多くありますが、M575Sは2つです。
この機能ボタンはデフォルトでブラウザやエクスプローラの「進む」と「戻る」の機能が割り当たっており、多くの方がこのまま利用すると思います。
私の持論としてはマウスについては多機能でなく、進むや戻るといった最低限の機能が使用できればいいのではないかと考えます。
機能ボタンが多くても使いこなせる気がしません。仕事で使うのであればなおさらシンプルでいいと思います。
その②:ボールは滑らかに転がる
マウスポインタを動かすボールは光沢があって高級感があります。回してみると引っかかりもなくスムーズに動きます。
ストレスなく動くので勢いよく回すと画面端から端まですぐに到達します。
小さな動きも得意です。通常のマウスは腕全体で動かすのに対し、トラックボールマウスは指先の動きという小さい動きでマウスポインタを動かします。
指先という器用に動く部分で操作するため繊細な動きにも対応できます。
その③:クリックの感触
マウスクリックはしっかりめの「カチッ」という音がしますが、それほど押す力は必要としません。
一般的なマウスと同じような強さで反応します。癖がなく押しやすいと感じます。
前のモデルM570は結構チャタリングが起きやすいものでしたが、M575S公式ページには300万回以上のクリックを実行可能とありますので、クリックも強化されていると考えていいでしょう。
その④:ホイールの感触
前のモデルのM570と比較して、音がなくスムーズに回るようになりました。
M570のホイールは言ってしまえば少しチープな作りで、回すたびに「カラカラ」と音が鳴っていましたが、M575Sはほぼ無音で回ります。
ホイールの素材はゴムで滑りにくい作りです。
特徴としては横スクロールができません。縦スクロールのみの対応です。
同じようなトラックボールマウスで横スクロールに対応しているのは、ロジクールのMX ERGOです。こちらはM575Sの上位機種と位置付けているのだと思います。
高級マウスなので余裕のある方は購入を検討してみてもいいかもしれません
その⑤:バッテリーの持ち
冒頭に記した通り、単三電池1本で2年もバッテリーが持ちます。充電式ではありませんが、非常に持ちがいいので電池の心配はほとんど気になりません。
その⑥:持ち運びやすさ
少しサイズは大きいですが重すぎないのでノマドワーカーにもおすすめできます。持ち運びには鞄にそのまま入れてもいいですが、このような専用ケースなるものもあります。
まとめ
ロジクールのトラックボールマウスを長年利用してきた私ですが、M575Sは機能的には変わり映えはしないものの、使ってわかる進化というものを感じます。
いずれも高品質でトラックボールマウスを使ってみたい方、私と同じように後継機種を検討している方にもおすすめです。
正直私は親指トラックボールマウスを使い始めてから、その使いやすさからもう普通のマウスには戻れそうにありません。
一度使ったら癖になるトラックボールマウスのおすすめ機種、M575Sを使ってみてはいかがでしょうか。
トラックボールマウスは他にもいい点がいっぱいありますのでその点はこちらの記事にまとめています。