情報処理技術者試験 資格

【意味ない?】ITパスポート試験の価値

悩める人

ITパスポートを取得しても意味ないのかな・・・

取得したら具体的にどんなことに役立つのだろう・・・

ITパスポート試験はITを利用する全ての社会人を対象に、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験です。

この記事をご覧になっている方の多くは、ITパスポートを取得しても意味ないのではないか、逆に取得したらどのような効果があるのだろうという疑問も多いことでしょう。

ITパスポート試験の上位資格である、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に合格している筆者が、様々な視点から解説していきます。

ITパスポート試験を受けようか悩んでいる方にとって役立つ記事になっていますのでぜひご覧ください。

本記事の内容
  1. ITパスポート試験の概要
  2. ITパスポート試験に合格するとどのような知識がついたと言えるのか
  3. ITパスポート試験の価値は人によって違う

ITパスポート試験の概要

そもそもITパスポートとはどのような試験なのでしょうか。

  1. ITパスポート試験の位置づけは?
  2. ITスキル標準(ITSS)を理解しよう
  3. 情報処理技術者試験のITスキル標準レベルを確認しよう

ITパスポート試験の位置づけは?

ITパスポート試験はITを活用した社会になりゆく中で、IT化された社会で働くすべての方に対して必要な基礎的知識を身につけるために作られました。

情報処理技術者試験試験区分一覧

情報処理技術者試験は受験対象や難易度によって様々な試験区分に別れています。

その中でもITパスポートはITスキル標準(ITSS)のレベル1であり、IT初学者が一番初めに受けるべき試験として知られています。

詳しい内容については公式ページをご覧になることをおすすめします。

ITスキル標準(ITSS)を理解しよう

情報処理推進機構(IPA)によるとITスキル標準(ITSS)は次のように解説されています。

ITスキル標準(以下単に「スキル標準」という)は、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標であり、産学におけるITサービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」(共通枠組)を提供しようとするものです。

情報処理推進機構(IPA)

このようにITスキルのレベルを細分化・明確化することによって、人材育成に役立ちます。

前述のとおりITパスポート試験はレベル1に設定されており、ITスキル標準(ITSS)では一番簡単な位置づけとなっています。

情報処理技術者試験のITスキル標準レベルを確認しよう

情報処理技術者試験うち、ITパスポート試験以外の試験はどのようなレベル体系になっているのか確認します。

今後上位資格の取得を狙う方は特にチェックしておきましょう。

レベル試験区分
レベル1ITパスポート試験
レベル2基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験
レベル3応用情報技術者試験
レベル4ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験
情報処理安全確保支援士

このようなレベル分けとなっており、ITパスポート試験は基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの上位試験の基礎となる知識を問います。

ITパスポート試験に合格するとどのような知識がついたと言えるのか

それではITパスポート試験に合格するとどのような知識が身についたと考えられるのでしょうか。

具体的にみていきましょう。

  1. 出題範囲を確認しましょう
  2. 過去問題の一部を見てみましょう
  3. 【結論】ITパスポートで身につく知識

出題範囲を確認しましょう

ITパスポート試験はどのようなことを問われるのでしょうか。ご存知の方も今一度確認することで気づきがあるかもしれません。

分野大分類中分類
ストラテジ系企業と法務企業活動・法務
経営戦略経営戦略マネジメント・技術戦略マネジメント・ビジネスインダストリ
システム戦略システム戦略・システム企画
マネジメント系技術開発システム開発技術・ソフトウェア開発管理技術
プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメント
サービスマネジメントサービスマネジメント・システム監査
テクノロジ系基礎理論基礎理論・アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステムコンピュータ構成要素・システム構成要素・ソフトウェア・ハードウェア
技術要素情報デザイン・情報メディア・データベース・ネットワーク・セキュリティ
ITパスポート試験 試験要項より抜粋
きんぎょ

試験範囲は時代の流れに合わせて変わっていきますので、最新情報を都度確認することが重要です!

過去問題の一部を見てみましょう

公式ページに過去問題は公開されていますので、こちらから閲覧可能です。

また、非常に有効な勉強法として過去記事にしたものですが、ITパスポート試験ドットコム様の過去問道場でも閲覧可能です。

過去問道場はITパスポート試験を受ける方であれば全員におすすめしたい、非常に素晴らしいWEBサービスです。

無料で利用できるのでぜひご覧になってください。

詳細はこちら
【初心者必読】ITパスポートを独学で合格する方法

このような悩みは結構あると思います。私はITパスポートの上位レベルの資格である、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験に合格しています。 出題範囲はITパスポートと基本情報技術者試験ではほぼ変わりませ ...

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次に実際に出題された問題を一部ですがみてみましょう。イメージが掴めると思います。

ストラテジ系

IoTやAIといったITを活用し、戦略的にビジネスモデルの刷新や新たな付加価値を生み出していくことなどを示す言葉として、最も適切なものはどれか。

ア デジタルサイネージ

イ デジタルディバイド

ウ デジタルトランスフォーメーション

エ デジタルネイティブ

令和5年度ITパスポート試験 問11

マネジメント系

ソフトウェア開発におけるDevOpsに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 運用側で利用する画面のイメージを明確にするために、開発側が要件定義段階でプロトタイプを作成する。

イ 開発側が、設計・開発・テストの工程を順に実施して、システムに必要な全ての機能及び品質を揃えてから運用側に引き渡す。

ウ 開発側と運用側が密接に連携し、自動化ツールなどを取り入れることによって、仕様変更要求などに対して迅速かつ柔軟に対応する。

エ 一つのプログラムを2人の開発者が共同で開発することによって、生産性と信頼性を向上させる。

令和5年度ITパスポート試験 問40

テクノロジ系

配列に格納されているデータを探索するときの、探索アルゴリズムに関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア 2分探索法は、探索対象となる配列の先頭の要素から順に探索する。

イ 線形探索法で探索するのに必要な計算量は、探索対象となる配列の要素数に比例する。

ウ 線形探索法を用いるためには、探索対象となる配列の要素は要素の値で昇順又は降順にソートされている必要がある。

エ 探索対象となる配列が同一であれば、探索に必要な計算量は探索する値によらず、2分探索法が線形探索法よりも少ない。

令和5年度ITパスポート試験 問69

分野ずつに1つご紹介しましたがいかがでしょうか。解答が知りたい方はこちらから確認してみてください。

ITパスポート試験はこのように四肢択一で解答していくということがわかったと思います。

【結論】ITパスポートで身につく知識

本題になりますが、ITパスポート試験で実際どんな知識や能力が身につくのでしょうか。

ITパスポート試験を学習することで、最新のITに関する知識を広く、浅く身につけることができます

試験範囲で示した通り、法務などのストラテジ系からPC基礎理論などのテクノロジ系に及び、とても広い範囲で出題されます。

しかしその問題は比較的簡単に作られており、合格率が50%前後ということも踏まえると、初学者でもそれなりに学習すれば試験範囲の知識が身についたと言えるでしょう。

また、ITパスポート試験の合格のメリットして次のように挙げられています。

IT社会で働く上で必要となるITに関する基礎知識を習得していることを証明する国家試験です。

【ITパスポート試験】合格のメリット

今やどの業種でもPCを利用しない環境は無いと言っていいでしょう。

仕事をする上で必要になるIT基礎知識を身につけることができます。

ITパスポート試験の価値は人によって違う

ITパスポート試験に合格することで得られる価値はどのようなものでしょうか。

それは個人個人で価値が変わるものではないでしょうか。

  1. 事務職勤務の方の場合
  2. IT業界への就職を目指す方の場合
  3. 現役ITエンジニアの場合

事務職勤務の方の場合

PCを利用する事務職の場合、ITパスポート試験の価値は高いものになります。

例えば業務でPCの動作に異常が出たとして、ハードウェアやソフトウェアの知識の土台があれば解決に近づくのではないでしょうか。

またセキュリティに関する問題に直面したときは情報漏洩の危険性を把握し、対応していくことができるかもしれません。

ITを利用して仕事を進めていく事務職勤務の方にとって、ITパスポート試験は知識習得の入り口としてとても有効です。

IT業界への就職を目指す方の場合

これからIT業界に入ろうと考えている方にとっては、ITパスポート試験の価値はそこまで高くないですが、取得しておいても損はありません

実際就職面接でITパスポート試験を取得していることはあまり評価されません。

なぜなら、ITパスポート試験の一つ上位資格である、基本情報技術者試験のほうがアピールになるからです。

基本情報技術者試験はIT業界への登竜門と呼ばれており、ITエンジニアであれば取得して当たり前というのが根付いています。

そのためIT業界を目指すのであれば、ITパスポート試験のレベルには到達していて当然であり、その上位の基本情報技術者試験のレベルが求められます。

現役ITエンジニアの場合

現在現役でITエンジニアで活躍している方にとって、ITパスポート試験は価値の無いものです。

試験レベルが低く、問われる内容も浅いため学習をしても既に知識として備わっていることでしょう。

現役ITエンジニアであれば、基本情報技術者試験のそのまた上位資格である、応用情報技術者試験やネットワークスペシャリストなどの高度試験で学習する知識が現場では求められます。

きんぎょ

ITパスポート試験はこのようにIT初学者ほど、価値が高いものであると考えましょう!

まとめ

ITパスポート試験は意味ないと言われることもありますが、人によっては価値のあるものとなります。

ITパスポート試験を受ける対象として公式が挙げているのは、ITを利用する全ての人となっており、ITにあまり触れてこなかった方、仕事でこれから利用する方にとってとても価値のあるものです。

逆にITに触れて来た方ほど必要がない試験であるとも言えます。

ITパスポート試験を受けようと考えている方は、今の自分の立ち位置や自分の能力を客観的に見て、上位資格を目指すべきかITパスポート試験を受けるべきかを判断してみてください。

  • この記事を書いた人

きんぎょ

零細SIerに就職したがプライム市場のベンチャーに転職した30代男性です。 一児の父となり、家事をしまくっています。 現在運用チームでサーバやインフラ周りに格闘しています。 趣味、資格など一部のカテゴリにハマらず自由に役立つ情報を発信していけたらと思います。

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