情報処理技術者試験 資格

基本情報技術者試験に不合格したあなたへ【無駄ではありません】

悩める人

基本情報技術者試験に挑戦したけど不合格した・・・

あんなに頑張ったのに合格しないなんて辛い・・・

不合格した原因と合格のコツを知りたい・・・

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と呼ばれ、駆け出しエンジニアにとって必要な知識を学ぶことができるとてもいい試験です。

この記事をご覧になっている方は不合格した方ばかりだと思います。

ゲームや趣味などのプライベートな時間を削って試験勉強に取り組んだことでしょう。

仕事、育児などの時間に追われながらも勉強に励んだことでしょう。

その頑張りも報われずに残念ながら不合格という結果となってしまったあなたに朗報です。

この努力は無駄になりません。

その理由をこの記事でまとめていますので、是非次のステップへの活力にしてください。

筆者は基本情報技術者試験に何度か失敗してやっと合格できたのでこの記事には信頼性があります

本記事の内容
  1. 基本情報技術者試験を取得しようとした目的と想定される結果を振り返る
  2. 基本情報技術者試験の学習で無駄なことがあるかを考える
  3. 基本情報技術者試験を取得したとして次のステップを考える

基本情報技術者試験を取得しようとした目的と想定される結果を振り返る

あなたは基本情報技術者試験はどのような試験で何のために作られたか深く考えたことはあるでしょうか。

IT系の国家資格は次のようなものがあります。

画像中央の基本的知識・技能を問う試験が基本情報技術者試験です。

それではなぜあなたは基本情報技術者の資格を取得しようと考えたのでしょうか。

このような理由が考えられます。

基本情報技術者試験を取得しようとした理由一覧
  1. その①:就職活動を有利にしたいから
  2. その②:現在の職場で必要なIT知識が足りないと感じたから
  3. その③:ITエンジニアになるための土台づくりのため

その①:就職活動を有利にしたいから

新卒でITエンジニアになりたい方が企業面接で基本情報技術者の資格を持っている場合、そこそこ評価される資格です。

企業の募集要項にも【基本情報技術者を優遇】と記載のあるものも実際に見かけます。

昔から基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門という位置づけです。

それだけ基礎的な知識を持ち合わせているということや、学習する姿勢が今も評価されています。

ただし基本情報技術者試験の上位資格である、応用情報技術者試験やネットワークスペシャリストなどの高度資格を持っている方が圧倒的に評価されるので、そこそこ評価されるという表現をしました。

それでも基本情報技術者を持っていれば、就職・転職が有利になることは間違いありません。

その②:現在の職場で必要なIT知識が足りないと感じたから

あなたは今の仕事をする中で求められる結果のレベルが高く、必要なIT知識が足りないと感じたのではありませんか?

基本情報技術者試験は試験範囲が広く浅く、さまざまな角度からIT知識を身につけることができるのでこの判断は賢明です。

きんぎょ

向上心がある方は尊敬します!

その③:ITエンジニアになるための土台づくりのため

ITエンジニアになりたい方にとって、基本情報技術者試験で学習できる知識というのは今後の長いエンジニア人生の土台になります。

新しい技術を学習するにも土台がしっかりしていないとすぐに崩れてしまいます。

学習をする=自分に投資する時期に、しっかりと頭に知識を叩き込んでおきましょう。

実際に私も基本情報技術者試験に合格していますが、ネットワークエンジニアとして働く今、とても役に立ったと実感しています。

きんぎょ

このように基本情報技術者試験に合格することで様々な良い効果が期待できますね!

基本情報技術者試験の学習で無駄なことがあるかを考える

実際に基本情報技術者試験に合格するために学習してみて、無駄と思っていますか?

ほとんどの方は感覚で無駄と思っていないのではないでしょうか。

その理由は次のようなものだと思います。

基本情報技術者試験の学習が無駄でない理由一覧
  1. その①:学習を進める上で成長することが目的だから
  2. その②:無駄に過ごすより学習した時間の方が貴重であるとわかっているから
  3. その③:自己啓発のために向かう習慣が身についたから

その①:学習を進める上で成長することが目的だから

基本情報技術者試験の学習を通じて、自分自身の能力の成長が少しでも感じられたのではないでしょうか。

あなたが目標にしていたのは基本情報技術者試験の合格かと思いますが、その学習を通じて知識が増えたのであればそれは無駄ではないですよね。

合格をすればはつきますが、重要なのは自分自身が成長することです。

費やした時間は決して無駄ではないはずです。

その②:無駄に過ごすより学習した時間の方が貴重であるとわかっているから

スマホゲームで遊んだりテレビをぼーっと見た時間よりは、絶対に学習に費やした時間の方が有意義で貴重です。

もちろんたまには息抜きが必要です。

それでもあなたはそんなプライベートの時間を割いてまで試験合格のために学習をしました。

合格という結果がついて来なかったとしても、費やした時間は何にも替えられないものです。

その③:自己啓発のために机に向かう習慣が身についたから

自己啓発とは、自分自身の能力をステップアップさせようとする行為のことです。

多くの人が日中は業務がありますので、プライベートの時間を使って自己啓発をすることになります。

基本情報技術者試験は比較的IT初心者を対象にした試験ですから、学校を卒業して以降久しぶりに試験勉強をしたという方もいるのではないでしょうか。

そして自己啓発は時間も限られた中、知らない知識を頭に詰め込んでいく作業になるので、人によっては辛いことです。

こう考えると試験合格のために机に向かったあなたはとても素晴らしいです。

そして机に向かうというこの習慣こそが収穫なのです。

自己啓発を行える努力ができるあなたは、基本情報技術者試験のみならず、様々な資格取得やより高度な学習をすることになります。

今回基本情報技術者試験の資格取得に合格するという結果は付いてきませんでしたが、将来のために机に向かった時間は裏切りません。

基本情報技術者試験を取得したとして次のステップを考える

基本情報技術者試験の資格学習を繰り返すことで知識が溜まっていき、今回合格に届かなかったとしても継続すれば合格に近づくことができるでしょう。

そして目の前の合格だけでなく更なる上位資格を見据えた設計をするべきです。

おすすめの次のステップを挙げてみます。

基本情報技術者試験の次のステップ
  1. STEP1:応用情報技術者試験
  2. STEP2:情報処理安全確保支援士試験
  3. STEP3:ネットワークスペシャリスト試験

もう一度情報処理技術者試験の区分の一覧をご覧ください。

STEP1:応用情報技術者試験

基本情報技術者の次のステップでおすすめなのは、応用情報技術者試験です。

試験区分の一覧にある通り、応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の一段回上の資格です。

応用情報技術者試験は、制度上共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)のレベル3に相当します。

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験と出題される範囲はほぼ同じですが、問われるレベルが高くなっています。

合格率はここ数年20~25%で推移していますが、受験者の多くが基本情報技術者試験を取得しているので、合格率以上に難しい資格です。

基本情報技術者試験では基礎を学習しましたが、応用情報技術者試験ではその名の通り技術を使う側としての応用力が試されます。

より実践的な問題が出題されますので、ある程度実務をしている方にとっても、今から業界に入る方にとっても非常に勉強になるのではないでしょうか。

応用情報技術者試験に合格するコツをまとめた記事もあわせてご覧ください。

詳細はこちら
【保存版】応用情報技術者試験に独学で合格する方法 

このような悩みは結構あると思います。私は応用情報技術者試験に合格しています。 応用情報技術者試験を独学で合格した私が、実際に行った応用情報技術者試験の勉強方法をご紹介します! この記事を読むことで短期 ...

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着実にステップアップしたい方にはおすすめです。

STEP2:情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は基本情報技術者試験などの情報処理技術者試験とは別の区分になります。

以前は情報処理技術者試験の一部で、セキュリティスペシャリストという名称でしたが、昨今はセキュリティをより高めて脅威に備えるという考えのもと制度が見直され現在の形になりました。

情報処理安全確保支援士試験に合格すると、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)になることができる資格が手に入ります。

情報処理安全確保支援士の登録には自分で申請する必要があり、更新料金もかかってしまいます。

しかし国家資格であり情報処理分野で初の士業です。

国から認められた情報セキュリティのスペシャリストということで、名刺や論文などに明記でき、ビジネスでの活用も期待できます。

セキュリティを重視しなくてはならないようなプロジェクトによっては、情報処理安全確保支援士がいなくてはならないという条件があるものもあります。

情報処理安全確保支援士試験は制度上共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)のレベル4に相当し、ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストなどと並んで最高峰の試験です。

ただし他の高度試験と違い、年2回受験可能なので合格のチャンスが多いことが特徴です。

応用情報技術者を取得したら次のステップアップとしておすすめできます。

STEP3:ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は情報処理安全確保支援士試験と同様に共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)のレベル4に相当し、国家資格の中で最高峰です。

合格率は15%前後と同じレベル4の高度試験の中でも難関の部類に入ります。

ネットワークスペシャリストの問題は実務的で高度なネットワークに関する問題が問われます。

合格者の平均年齢は33歳前後とある程度実務を経験していないと合格できないことがわかります。

その分過去問題などに目を通すと、インフラエンジニアにとって必要となる知識をふんだんに盛り込んだ問題があったりとかなり実践的です。

基本情報技術者試験を目標にしている方にとってはかなり難しい知識を問われるので、まずは応用情報技術者試験を目標にしたらよいと思います。

きんぎょ

私は基本情報技術者試験も応用情報技術者試験も合格していますが、どちらも段階的に知識を深めていけるような仕組みになっています。

まとめ

基本情報技術者試験を残念ながら不合格された方向けにまとめました。

基本情報技術者試験のような国家資格は別に資格を持っていなくても仕事ができないわけではありません。

そのため目標は合格でも、目的は知識を深めることで問題ないのです。

そして試験合格に向けて学習をしたことは決して無駄ではありません。

基本情報技術者試験の学習が無駄でない理由一覧
  1. その①:学習を進める上で成長することが目的だから
  2. その②:無駄に過ごすより学習した時間の方が貴重であるとわかっているから
  3. その③:自己啓発のために向かう習慣が身についたから

この経験はこれからの知識基盤となったり、次の試験挑戦への力となります。

ぜひ不合格の経験をバネにして、さらなるステップアップを目指しましょう!

  • この記事を書いた人

きんぎょ

零細SIerに就職したがプライム市場のベンチャーに転職した30代男性です。 一児の父となり、家事をしまくっています。 現在運用チームでサーバやインフラ周りに格闘しています。 趣味、資格など一部のカテゴリにハマらず自由に役立つ情報を発信していけたらと思います。

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