基本情報技術者の勉強を始めたいけどどの参考書も難しそう・・・
実際に資格取得した方が使った参考書を教えて欲しい・・・
基本情報技術者試験はITエンジニアとなるための登竜門と言われています。
これからIT系の職種を目指す方にとって、土台となる知識を身につけることができるこの資格は、実務経験が無い方にとっては難しいものです。
この記事では、全くの初心者にとって、とにかくわかりやすい参考書をピックアップしご紹介します。
本記事の内容- 初心者が陥りやすい参考書の罠
- 初心者が読みやすい参考書の特徴
- 基本情報技術者試験のとにかくわかりやすい参考書のご紹介
初心者が陥りやすい参考書の罠
本屋のIT情報資格系のコーナーに行くと、基本情報技術者試験の書籍がたくさん並んでいるのを見ることができます。
それだけ基本情報技術者試験は受験者数が多いということが伺えます。
注意したいのは参考書の中でも、特に初心者に向けたものではないものを手に取ってしまうことです。
初心者が陥りやすい参考書の罠- その①:基本の基本の知識があることを前提としている
- その②:過去問題だけを掲載している
- その③:同じような参考書籍を何冊も買ってしまう
その①:基本の基本の知識があることを前提としている
少しレベルが高い参考書籍は基本知識があるという前提のもとで作られていますが、基礎の知識がまだ身についていない方にとっては単純に読み進めることすら苦痛になります。
参考書籍の著者が何を説明しているか、何を伝えたいかがわからない状態で読み進めても意味がありません。
もっと目線が低い、初心者に特化した参考書籍を選択するべきです。
その②:過去問題だけを掲載している
初心者にとって過去問題を解くというアウトプットをする行為は、ある程度知識がついた後です。
それまでは知識を習得するためのいわゆる教科書・参考書を読み込むインプットが重要です。
本屋に並んでいる書籍の中には過去問題だけを収録したものがありますが、知識が不十分なときは買わないようにしましょう。
知識のインプットとアウトプットのバランスが重要ですが、今はインプットに集中すべきタイミングです。
その③:同じような参考書籍を何冊も買ってしまう
人によって考え方は様々だと思いますが、私はいわゆる教科書となる参考書籍は1~2冊で十分と考えています。
基本情報技術者試験はIT業界では大変メジャーな試験なので、インターネットで検索をすると情報が溢れているからです。
さらに参考書籍を買い足すのであれば、少し方向性が違うことに特化したものを推奨します。
例えば試験範囲を全体的にカバーする参考書籍を1冊買ったとして、次に買うべき書籍は基本情報技術者試験の午後で問われるアルゴリズム・プログラミングの分野に特化した書籍を買うなどです。
はじめの1冊ではカバーしきれていないものを理解する目的で買うのはいい判断です。
それに加えて基本情報技術者試験ではひとつのことに対してそこまで深掘りして問われないので、参考書やインターネット検索で合格するための十分な知識が揃います。
そのため、何冊も同じような参考書籍を買う必要はありません。
お金ももったいないので必要最低限にしましょう!
初心者が読みやすい参考書の特徴
初心者にとって重要なのは、参考書籍を抵抗なく読み進めることができることです。
ひとつひとつの壁が高いとそこで躓いてしまい、中々前に進まず継続することが難しくなるからです。
初心者がストレスなく読み進めることができる参考書籍の特徴についてまとめていきます。
初心者が読み進めやすい参考書の特徴とは?- その①:イラスト豊富
- その②:用語解説が数行で終わらずに1用語丁寧に解説されている
- その③:用語に対して過去どのように出題されたかを紹介している
- その④:ページ数が膨大すぎない
- その⑤:ざっくりと概要が理解できるような記述
その①:イラスト豊富
ズラッと文字ばかりで用語解説をしている参考書を見ると、
ウッ・・・読むのキツイな・・・
ってなりませんか?
よくわかっていない状態で読み進めるのは想像以上に大変なことです。
イラスト豊富でで具体的に説明している書籍は、読者にとってイメージがつかみやすく、読み進めやすいのではないでしょうか。
その②:用語解説が数行で終わらずに1用語丁寧に解説されている
例えばIPアドレスという用語について一言で
インターネット・プロトコル において、通信の相手先を識別するための番号である。
Wikipedia - IPアドレス
と言われても正直は?という感じです。
1用語ずつこれがどういう働きをするのか、何に便利なのか、どのような使われ方をするのかなどを具体的に説明している参考書は優良です。
その③:用語に対して過去どのように出題されたかを紹介している
解説する用語が実際の過去の試験で、どういう形で出題されたかを紹介している書籍はとても読者目線で良書です。
基本情報技術者試験の午前問題は過去問題の問われ方が流用されることも少なくないので、とても参考になるでしょう。
初心者を合格に近づけるための工夫と言えます。
その④:ページ数が膨大すぎない
最初に説明した通り、初心者にとって読みやすさがとても重要です。
書籍のページ数があまりにも多いと本を持った段階でやる気が削がれる気がします。
その①のイラスト豊富な書籍であればページ数が多くなりやすいのでそれは問題ありませんが、文字が比較的多い書籍でページ数が多いと初心者にとっては結構ストレスではないでしょうか。
その⑤:ざっくりと概要が理解できるような記述
いくら詳細に用語解説をしていてもあまり、深掘りしすぎると理解が困難になっていきます。
初心者にとって知識の入り口は広く浅くでいいのです。
解説を数行読むだけで、ざっくりどういうものなのかを理解できるような作りが良書です。
基本情報技術者試験のとにかくわかりやすい参考書のご紹介【厳選3冊】
本題ですが、初心者にうってつけのわかりやすいおすすめの参考書籍をご紹介します。
あまり数が多くても迷うと思いますので3冊に絞りました。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
イラストIT塾というだけあって非常にイラストでの解説が多く、初心者にとってとても読みやすい作りになっています。
私も読んだことがありますが、例えば基礎中の基礎である2進数から10進数への基数変換の解説など非常にわかりやすいです。
初心者が躓きやすいところもなんとなくわかるようになるイメージでしょうか。
まさに初心者の一歩目のハードルを下げてくれる、そんな参考書籍です。
このような特徴があるので少し勉強を進めて詳しくなってくると、この一冊だけでは物足りない内容と感じるかも知れません。
そんなときは次にご紹介する書籍やインターネットで情報検索することでも十分に情報収集が可能です。
イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
こちらも評価が非常に高く本屋では必ず目にします。
とにかく解説が丁寧でイラスト豊富ということに加え、最新の傾向を分析し、出題頻度の高い分野を中心に例え話を駆使して理解しやすく・記憶に残りやすいように工夫されています。
また読者特典として、厳選英略語100 暗記カードをダウンロードすることができます。
この書籍を丁寧に読み込んで暗記カードで繰り返し問題を解くことで、合格するための力がみるみる身につきます。
まさに万能型で、初心者用のオールインワンタイプの参考書籍です。
うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編]
前の2冊とは毛色が少し違い、午後試験のアルゴリズム問題に特化した一冊です。
ご存知でない方はぜひチェックしてほしいのですが、2023年4月より基本情報技術者試験は新制度になります。
この新制度ですがいままでの午後試験の出題のされ方が大きく変わります。
こちらの記事で基本情報技術者試験の新制度についてまとめていますので、詳しくはこちらをご覧ください。
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【注目】2023年4月から基本情報技術者試験が新制度へ変わります!
ITエンジニアの登竜門と呼ばれる国家資格である、基本情報技術者試験の出題形式が変更になると、IPA公式から発表がありました。 結構大きな変化がありますので、どのように変わったかこの記事で理解していきま ...
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新しい午後試験(=科目Bという名称に変わります)ですが、分野別の出題割合は【アルゴリズムとプログラミングが8割、情報セキュリティが2割】を想定していると発表されています。
疑似プログラミング言語を解析する能力やトレースする能力を、今の試験以上に求められているということになります。
こちらの書籍でアルゴリズム問題の取り組み方、考え方を抑えておいたほうが新制度に柔軟に対応できます。
動画講座も付属しているので書籍だけではわかりにくい考え方などもカバーできておすすめです。
一度本屋で目を通してみて、自分に合ったものを購入してみてもいいですね!
まとめ
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門として昔から注目されています。
基本情報技術者試験で学習したことは今後のエンジニア人生で必ず活かされます。
それは私が身をもって体験していることです。
ただし合格する実力を身につけるためには、一筋縄ではいかないということです。
初心者にとって参考書籍をストレスなく読み進められるということは非常に重要なので、まず始めの一歩として、ご紹介した参考書籍を手にとってみてはいかがでしょうか。