基本情報報技術者試験を持っていないITエンジニアってどうなの?
ITエンジニアの登竜門って聞いたけど・・・
基本情報技術者試験は運営するIPAが、ITエンジニアの登竜門として位置づけており、駆け出しのエンジニア向けに受けることを推奨している国家試験です。
それでは現役のエンジニアはみんなもっているのか?と思われがちですが、結果から言うと、現役のエンジニアでも持っていない方はいっぱいいます。
実際私がインフラエンジニアとして働く職場でも資格を持っていない人はたくさんいますよ。
次のような目次で記事を書いてみます。
本記事の内容- 基本情報を持っていないエンジニアは大量にいる
- ITエンジニアは誰でもできる仕事ということ【士業でない】
- 会社は仕事の実績で評価する
- 基本情報技術者試験の必要性
基本情報を持っていないエンジニアは大量にいる
基本情報技術者試験は企業に入ると取得を勧められるケースが多いです。それについては次の記事でまとめていますので合わせてご覧ください。
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【意味ない?】なぜ会社は基本情報技術者試験を取れと言うのか
IT業界に入ると99%言われる言葉です。 基本情報技術者試験は試験制度ができた当初から、このようなことは言われ続けており、IT系の資格試験としては知名度も抜群です。 実際に就職や転職などでも基本情報技 ...
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しかし私が働く会社では、社員がどの資格を持っているのかわかるのですが基本情報技術者の資格を持っている人は、事務職を除いても2割程度です。
他のIT企業でも同じような割合だと思います。
それだけ基本情報技術者の資格を持っていない現役バリバリのエンジニアは大量にいるということです。
なぜみんな基本情報技術者を取らないのでしょうか?
ITエンジニアは誰でもできる仕事ということ【士業でない】
士業(しぎょう)とは、弁護士や行政書士などに代表される、高度な専門資格を必要とする職業の通称です。
ITエンジニアはこのような特別な資格がないとできない仕事ではありません。誰でもエンジニアになれます。
例えばネットワークエンジニアも情報処理試験の高度資格である難関試験「ネットワークスペシャリスト試験」に合格している方は少ないです。
会社は仕事の実績で評価する
個人を評価するポイントして、仕事の実績に比重が置かれるのはごく自然なことです。
いくら資格を持っていても普段の仕事の品質が悪ければ、評価が下がるのは当然です。
社会は実績が全てであり、資格は飾りという考えが多いのも事実としてあります。
それじゃ基本情報技術者試験は、取得するために勉強しても無意味??
そういった意見もあると思いますが、基本情報技術者試験のようなIT資格には別の価値があります。
基本情報技術者試験の必要性
そもそも資格とはその資格で定めている能力が備わっていることを証明するものです。
基本情報技術者試験などの情報処理技術者試験は国家資格で経済産業大臣の名前で証明書が発行されますので、国から認められたオフィシャルな能力です。
IPAからは受験対象者として次の記載があります。
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
IPA - 基本情報技術者試験
この記載の通り、IT初学者が高度IT人材となるための基礎知識(知識の土台)を固めることが目的です。
応用技術は基礎技術の応用でしかありません。そして応用技術を理解するためには基礎知識が必要です。
業務で直接は使用しない技術であっても、基礎知識を学ぶことで解像度が高くなり理解の度合いが上がります。
基本情報技術者試験がなぜ求められているのかを次の記事で詳しくまとめていますのでご覧ください。
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【意味ない?】なぜ会社は基本情報技術者試験を取れと言うのか
IT業界に入ると99%言われる言葉です。 基本情報技術者試験は試験制度ができた当初から、このようなことは言われ続けており、IT系の資格試験としては知名度も抜群です。 実際に就職や転職などでも基本情報技 ...
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まとめ
ITエンジニアで基本情報技術者試験に合格していない人はたくさんいます。
それは基本情報技術者試験などの情報処理技術者試験は国家試験ですが、士業ではなく、資格がなくても仕事をすることが可能だからです。
しかし基本情報技術者試験には国が定めた、ITの基礎知識を固めることができる考えられた資格なので、合格しておいて損はありません。
基本情報技術者試験を取っておくべきか悩んでいる方はぜひ合格を目指してみてください。