情報処理技術者試験 資格

【衝撃】情報処理技術者試験が2026年度から激変!紙からPCへ。CBT化を徹底解説

white printer paper

2025年8月12日、IT業界に激震が走りました。

情報処理推進機構(IPA)が、2026年度から応用情報技術者試験(AP)、高度試験、および情報処理安全確保支援士(SC)試験を、現在の紙ベースの試験(PBT)からPCを使用するCBT(Computer Based Testing)方式に移行すると発表したのです。

ITパスポートや基本情報技術者試験ではすでにお馴染みのCBT方式ですが、ついに応用情報や高度試験にまでその波がやってきました。 これまで当たり前だった、春と秋の年2回、指定された会場で一斉に鉛筆を走らせる、という光景が過去のものになります。

悩める人
  • 「CBT化って具体的に何が変わるの?」
  • 「自分にとってメリット?それともデメリット?」
  • 「今後の勉強法はどうすればいい?」

そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、今回の重大発表の内容をどこよりも分かりやすく解説し、受験者が今から何をすべきか、具体的な対策まで踏み込んでご紹介します。この記事を読めば、新しい試験制度への不安が解消され、合格への最短ルートが見えてくるはずです。

そもそもCBT方式とは?

person holding pencil near laptop computer

CBTとは「Computer Based Testing」の略で、その名の通りコンピュータを使って実施される試験のことです。 受験者は、試験会場に設置されたパソコンの画面に表示される問題を見て、マウスやキーボードを使って解答します。

すでに基本情報技術者試験などで導入されているため、経験したことがある方もいるかもしれません。

今回の発表により、2026年度からは、ITパスポート試験から高度試験、情報処理安全確保支援士試験に至るまで、すべての情報処理技術者試験がCBT方式で実施されることになります。

何が変わる?CBT化による5つの主な変更点

black twist pen near white teacup

では、具体的に何がどのように変わるのでしょうか。IPAの発表を基に、重要な変更点を5つにまとめました。

1. 試験方式が「紙」から「PC」へ

これが最大の変更点です。問題用紙と解答用紙は配布されず、すべてPC画面上で完結します。

  • 多肢選択式問題(午前試験): マウスで選択肢をクリックして解答します。
  • 記述式・論述式問題(午後試験): キーボードを使って解答を入力します。

特に午後試験の論文や記述問題では、手書きからキーボード入力に変わるため、大きな変化と言えるでしょう。

2. 受験日時・会場の自由度がアップ

従来の年2回(4月・10月)の全国一斉試験ではなくなります。

CBT化により、設定された期間の中から、自分の都合の良い日時と会場を選んで受験できるようになります。 これにより、仕事やプライベートの予定と調整しやすくなり、受験のハードルが大きく下がることが期待されます。

3. 試験科目の名称が変更に

これまでの「午前試験」「午後試験」といった名称が、以下のように変更されます。

従来の名称新しい名称
午前試験科目A試験
午前Ⅰ試験科目A-1試験
午前Ⅱ試験科目A-2試験
午後試験科目B試験
午後Ⅰ試験科目B-1試験
午後Ⅱ試験科目B-2試験

これは、受験日時を柔軟に選択できるようになるための変更です。 なお、午前免除制度は引き続き有効で、名称変更後の科目A-1試験などで適用される見込みです。

4. 試験範囲やレベル、試験時間に変更は「なし」

受験者にとって最も気になる点かもしれませんが、IPAは「知識・技能の範囲、出題形式(多肢選択式・記述式・論述式)、出題数、試験時間に変更はない」と明言しています。

あくまで実施方式が変わるだけで、試験の難易度や問われる能力が直接変わるわけではない、という点は押さえておきましょう。

5. 対象となる試験区分

2026年度からのCBT化の対象となるのは、以下の10区分です。

  • 応用情報技術者試験(AP)
  • 高度試験
    • ITストラテジスト試験(ST)
    • システムアーキテクト試験(SA)
    • プロジェクトマネージャ試験(PM)
    • ネットワークスペシャリスト試験(NW)
    • データベーススペシャリスト試験(DB)
    • エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
    • ITサービスマネージャ試験(SM)
    • システム監査技術者試験(AU)
  • 情報処理安全確保支援士試験(SC)

受験者必見!CBT化のメリットとデメリット

person writing on white paper

この変更は、私たち受験者にとってどのような影響があるのでしょうか。メリットとデメリットを整理しました。

メリット

  • 受験機会の増加と柔軟な日程調整
    年2回という縛りがなくなり、自分のタイミングで受験しやすくなります。 これにより、一度不合格になっても、すぐに次の目標を立てて再挑戦することが可能です。
  • 論文・記述の編集が容易に
    午後試験の論文で「構成を間違えた」「途中で文章を挿入したい」といった経験はありませんか?CBTなら、文章の挿入や削除、構成の入れ替えが簡単に行えます。 手書きに比べて、推敲の時間を確保しやすくなるでしょう。
  • 漢字をド忘れしても安心
    「脆弱性」「可用性」「保守性」など、専門用語には難しい漢字が付き物です。手書きでは正確に書けないと減点のリスクがありましたが、キーボード入力なら変換機能が使えるため、漢字の書き取り練習から解放されます。
  • 結果の早期把握
    CBT方式は、採点が迅速に行われるのが一般的です。合否が早く分かることで、次のキャリアプランや学習計画をスムーズに立てられます。

デメリット・注意点

  • タイピングスキルが必須に
    特に論文や長文記述が求められる試験区分では、タイピングの速度と正確性が得点に直結する可能性があります。キーボード操作に不慣れな方は、時間内に質の高い解答を作成するのが難しくなるかもしれません。
  • メモの取り方が変わる
    紙の試験では、問題用紙の余白に図やキーワードを自由に書き込めましたが、CBTではそれができません。PC上で提供されるメモ機能を使うことになりますが、手書きほどの自由度はない可能性があり、慣れが必要です。
  • 過去問演習の方法を見直す必要がある
    これまでの「紙とペン」での過去問演習だけでは不十分になります。CBTの操作感に慣れるため、PC上で問題を解く練習が不可欠です。
  • 試験会場の確保
    受験の自由度が高まる一方で、希望の日時や場所の予約が集中する可能性も考えられます。特に地方在住の方は、受験可能なテストセンターの数や場所を事前に確認しておく必要があります。

合格を掴むために!今から始めるべき3つの対策

Black and Gray Laptop Computer Turned on Doing Computer Codes

この歴史的な変化に対応し、合格を勝ち取るためには、早期の準備が鍵となります。

1. タイピングスキルを磨く

何よりもまず、キーボード入力に慣れましょう。普段PCをあまり使わない方はもちろん、自己流でタイピングしている方も、この機会に正しい指使い(ホームポジション)をマスターすることをお勧めします。

無料のタイピング練習サイトなどを活用し、速度だけでなく正確性も高めていきましょう。目標は、思考を妨げないレベルでスムーズに日本語入力ができる状態です。

2. CBTの模擬体験に慣れる

IPAは基本情報技術者試験などのCBT方式向けに、操作方法を体験できるページを公開しています。今後、応用情報や高度試験向けの体験版が公開される可能性が高いでしょう。

また、資格予備校などが提供するCBT模試も有効です。これらを活用し、画面構成やメモ機能の使い方、時間配分などを体に覚えさせることが重要です。

3. 受験計画を戦略的に立てる

2025年度までは、従来の紙ベースの試験が実施されます。

  • 2025年度までに合格を目指すか?
    手書きの論文や記述に自信があり、PC操作に不安がある方は、ラストチャンスである2025年度中の合格を目標に集中するのも一つの戦略です。
  • CBT化を待って受験するか?
    タイピングが得意で、柔軟なスケジュールで受験したい方は、2026年度以降のCBT化を待つのも良いでしょう。

自分の得意・不得意や学習スタイルを見極め、最適な受験計画を立てることが、合格への近道となります。

まとめ:変化はチャンス!新しい試験制度を乗りこなそう

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情報処理技術者試験のCBT化は、単なる実施方式の変更ではありません。それは、受験者の利便性を向上させ、より多くのIT人材に門戸を開くための大きな変革です。

もちろん、変化には戸惑いや不安が伴います。しかし、PCスキルは現代のITエンジニアにとって必須の能力です。このCBT化を、自身のITスキルを総合的に見直し、向上させる絶好の機会と捉えてみてはいかがでしょうか。

IPAの公式サイトでは、今後も詳細な情報が更新されていきます。常に最新の情報をキャッチアップし、万全の準備で新しい時代の情報処理技術者試験に挑みましょう!あなたの挑戦を心から応援しています。

  • この記事を書いた人

きんぎょ

零細SIerに就職したがプライム市場のベンチャーに転職した30代男性です。 一児の父となり、家事をしまくっています。 現在運用チームでサーバやインフラ周りに格闘しています。 趣味、資格など一部のカテゴリにハマらず自由に役立つ情報を発信していけたらと思います。

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